ゴッドファーザー 1972年
そんな、一家にあるとき麻薬の仕事を一緒にやらないか?と誘いが来ます。彼らは、コルレオーネ家の政界、財界の人脈が目当てだったのです。「麻薬はだめだ!」ビトは断ります。
ビトがいなくなれば、長男のソニーがのってくるはずだ・・・そして、コルレオーネ家に火の粉が降りかかり殺戮の嵐が吹き荒れていくのでした・・・
オーディション風景(ロバート、ジェームズ、アル)
1969年、全米でマリオ・プーゾの「ゴッドファーザー」と元マフィアの構成員の話をもとにした「バラキ白書が」大ベストセラーになりました。それまで、公にされることのなかったマフィアという“秘密結社”の内情がわかっちゃった本だったそうで。
当然、映画化の話が。パラマウント社(マッキンリー山に22個の星が飛んでいくヤツ)は監督にフランシス・フォード・コッポラを起用。映画は空前の大ヒットとなり作品も高評価を得ます。イタリア出身のニーノ・ロータの哀愁を帯びたテーマ曲もヒットしました。
オーディション中のマーティン・シーン(落選したけど、後にコッポラの地獄の黙示録に主演)
映画の中で、有名歌手が映画の役がもらえるようビト・コルレオーネに頼むシーンは実話を基にしています。(歌手はマイ・ウェイのフランク・シナトラで、映画は彼がオスカーの助演男優賞をとった「地上より永遠に」)しかし、映画でえがけれたような脅迫的な場面(すごいです)があったかどうかはわかりませんが・・・
パートⅠにでたコッポラの娘、ソフィア(おそらく、0歳)
パートⅢに出演したソフィア(19歳)。役者の成長振りはまるで、「北の国から」! 今じゃ、監督業が板についてきましたね。
映画化にあたっては本物のマフィアから中止を迫る脅迫もあったそうです。こわ~。しかし、マフィアのドンに仲介を頼んで脚本からマフィアに対する偏見的な台詞を削除するということで解決したそうです。
この映画でアカデミー主演男優賞を獲得したマーロン・ブランド(当時48歳)は老け役(設定は65歳の役)を見事にこなしています。ビト役は最初は他の役者(ローレンス・オリビエなど)が候補でしたが、ブランドが立候補。台詞を憶えないし、覚えてもすぐ忘れる、必ず女性に手を出す(手以外も出してる?(笑))、すぐ癇癪を起こすといった困ったちゃんの出演に難色を示していたパラマウントでしたが彼が自費で行った素晴らしい出来のスクリーンテストの映像をみて、もはや断ることが出来なかったとか。
パートⅡも傑作です。長いけどロード・オブ・ザ・リングを一気に見るくらいならⅠとⅡをぜひ見ましょう!
老け役メイク中のマーロン。含み綿をして頬のたるみを出したのは有名な話です。・