今回も天才三谷幸喜氏の脚本が冴えわたりました。
秀吉をからかう落書きがされた最悪の結果となった落首事件を推理仕立てでみせて、女性でも取っ付きやすい話でした。
尾藤は文字が書けなかったとか、尾藤を犯人にしたのは事件の幕引きを狙った、信繁と石田、大谷の3人だったとか、いろんな事がめまぐるしく展開していきます。
そこに、真田家ではお幸に離縁をするくだりが繰り広げられ、くすくすと笑いを誘います。ここら辺りが美味いですね。笑いに走りすぎないユーモアの盛り込み方が最高です。
そして、当初は頼りないキャラだった家康がだんだんとラスボス化してきています。
しかし、今回は何と言っても秀吉の狂気がみえてきたところが、今までの大河とは一味違います。小日向さんの目が怖かったですね。
それを諌めた秀吉の正室、寧が「秀吉は昔から冷たくて怖い人だった」と暴露したシーンは凄かったですね。竹中直人のような陽気な人の良い秀吉ではなく、常軌を逸した狂気の秀吉。これがほんとの秀吉ではないでしょうか。
そう言う意味では挑戦的な今回の大河です。
さて、もう20回のこり30回しかありません。
こりゃ、大坂の陣関連の話しは6話位かな。
45回:「難癖」・・家康の言いがかり「方広寺鐘銘事件」
46回:「脱出」・・九度山脱出、大阪城入城
47回:「築城」・・真田丸築城
48回:「戦場」・・大阪冬の陣
49回:「奮闘」・・大阪夏の陣①
50回:「突撃」・・最終回(大阪夏の陣②~その後)