ある映画が大ヒットの1970年
しかし、この映画の功績はなんと言っても“恋愛映画の不治の病は白血病”という大原則を確立させたことでしょう。
この映画の後も「エリックの青春」(サッカー好きな青年が白血病に・・)、「ラスト・コンサート」(いたいけな乙女が白血病に・・主題曲がええよ♪)、「セカチュー」(恋愛ストーリーの王道を作品に取り入れて大ヒット)などが。。。
しかし、不治の病には鉄則があります。「若くて美人以外は使用不可」です。
どんなに美人でも更年期障害前後ではだめなんです。どんなに若くても「泉ピン子」じゃだめなんです。泉ピン子だったら病気がいじめられるかもしれません。年齢は16歳以上25歳くらいまで。巨乳じゃないほうが、より“薄幸さ”を強調できます。・・こんな感じでしょうか。
「ある愛の詩」は映画「カサブランカ」の「君の瞳に乾杯!」に匹敵する名台詞があります。エリートで御曹司の彼(ライアン・オニール)が悲劇の最期を遂げる彼女(アリ・マッグロー)から生前教わった言葉を頑固な父に言います。
「愛とは決して後悔しないことです。」
その後に、テーマ曲が♪ちゃらららら、ちゃちゃちゃ、ちゃららら、ちゃらららら♪運動会の三三七拍子ではありません。フランシス・レイ(ダバダバダ、ダバダバダの曲を作った人)の物悲しい音楽です。この曲は絶対聞いたことあります。ドリフのコントでも流れてました。
こんな台詞、くさーい!ださ~い!って思いますか?・・・
いや、心に染みるー!そんな素直な時代が1970年代でした。
原題は「LOVE STORY」(うーん、シンプルでいいっす。)