延岡が舞台の「蛍の頃」
これは同市出身の劇団ペテカンで活躍中の本田誠人さんが作、演出の作品です。この作品はあの老舗劇団テアトルエコーに書き下ろされた作品なんです。
テアトルエコーは声優でも有名な人、例えば銭形のとっつぁんの納谷さんとか在籍してます。古くは神谷明 、山田康雄、松金よね子、ラサール石井、上島竜平なんかも在籍していたんですよ
ポスターと本田さん。当初の3公演がsold outで追加公演もありました!宮崎より延岡の方が芝居人口が多い?
蛍の光・・・じゃなくて頃。延岡のあるキャバレーが舞台なんですが、本田さんのおばあさんは実際にキャバレーを経営していたんです。つまり、実話を元ネタにしてに書かれています。
笑いの中に涙ありのすばらしい芝居でした。宮崎の風土ともいえる「しっかり女にダメ男」も随所にあって・・・
市井の人々の生き様を人情をからめたコメディタッチで画いた作品・・・実は私もこんな作品を上演できたらなと思ってますお客さんがうなずいて、笑って、懐かしがって・・・これぞ芝居を通じてのキャッチボールですね。
地方の個性豊かな人たちのおかしくも堅実な生き方をみてると元気が出てきます。最近、東京っていう場所に魅力を感じていないからでしょうか?東京から来た人が、「あの店もないの?」なんてよく言います。私も一応お付き合いをして「そうなんですよ、田舎ですよね」なんていうんですが、何処でもある店がないのが地方の個性なんです(笑)
東京在住が長い人は「東京が基準」におちいる人がいますが、なんでもあるって、実はあまり面白くないんです。「夢は銀座のなんたらって有名店にいくこと」より、「(宮崎に今度オープンする)餃子の王将で腹いっぱい食べること」の方がなんか、肩の張らない本音の生き様をみてるようで(笑)
古いけど、はなわの「佐賀県」の歌の世界が最高に個性的で魅力的です。そんな芝居を是非やってみたいですね
そんな、思いを強く感じたホテル・・・じゃなかった「蛍の頃」でした。